温水シャワーの上手な使い方 倉田維

普段、何気なく使っている温水シャワーですが、ガス代を浪費していたことにふと気付きました。クイズ形式で皆さんにも考えてもらいましたが、わかりましたか?問題は以下でした。
夏、一人で風呂のスイッチを入れ、温水シャワーを浴びて、終わればスイッチを切るというあたり前の次の使い方にどこか、無駄があります。どこでしょうか?
1.風呂のスイッチを入れる
2.シャワーの水を出すが、初めの30秒程は冷たい水が出るので、洗面器に貯める(大きい洗面器一杯程度の水がたまるが、後に使用)
3.温水シャワーを浴びる
4.満足したら、シャワーを止める
5.風呂のスイッチを切る

私は1ヶ月前にふと、この使い方の無駄に気が付いて、使い方を改めました。何10年も、もったいないことをしていました。皆さんも一度考えてみてください。ヒントは初めの30秒程の冷たい水が出ることをどう考えるかです。

解答は 
 「4.と5.を入れ替えて、先に風呂のスイッチを切って、後にシャワーを止める」です。
理由は、風呂のスイッチを入れて水を出すと、水道水を加熱するバーナーが点火されます。その時バーナーの位置の配管からシャワーのノズル先端までのホースに溜まっている水道水は加熱されていないので、冷たい水が出ます。その量が洗面器一杯程度の水で、バーナーからシャワーヘッドまでに溜まっていた水道水です。 4.のシャワーを止めた時、バーナー位置からシャワーヘッドの間にはバーナーで熱された温水が溜まっています。この温水を利用しないのはもったいないということです。洗面器一杯の、シャワー時間で言えば30秒ほどの温水です。 私は、温水シャワーを浴びるときは、温水が出だして10秒ほどすると、まず風呂のスイッチを切ります。スイッチを切っても温水は出続けます。30秒くらいすると湯温がだんだん下がって、冷たい水道水に成ったらシャワーを止めます。 夏は、汗も一杯かくし皮膚に油分もついているので、冷水ではなく温水で流さないとさっぱりしません。その温水で流したまま身体をバスタオルで拭くと身体が熱いままです。先に風呂のスイッチを切って配管中の湯も使い切ると、だんだん冷たい水に変わっていくので、シャワーを浴び終わった時はからだも少し冷えて、爽やかな気持ちにもなれます。
 温水シャワーを使うときは、是非、先に風呂のスイッチを切って、配管中の湯を使い切ってシャワーを止めることをやってみて下さい。ガス代の節約にもなるし、爽やかなシャワーにもなります。