TBS火曜日・夜7時からのバラエティー番組「この差って何ですか?」という番組の7月2日放映で、私たちがこれまで常識と思っていたことが正しいか検証していました。参考になると思い紹介します。私は玉子は1日に2個以上食べてはいけない、と思っていました。以下の項目を扱っています。答えは12.と14.を除いて、全て今では「間違い」です。
1.「90分の倍数(6時間とか7時間30分とか)で起きるとスッキリと目覚める」は正しい?
2.「運動前にストレッチをするとケガをしにくい?」
3.「脂肪の燃焼には20分以上の運動が必要?」
4.「遠いところを見ると視力が良くなる?」
5.「緑色のものを見ると視力が良くなる?」
6.「暗いところで本を読むと視力が悪くなる?」
7.「健康のために、1日30品目食べないといけない?」
8.「コレストロール値が上がるので、玉子は1日1個までにする?」
9.「疲れたときは甘いものを食べると良い?」
10.「お酒を飲む前に牛乳を飲むと酔いにくい?」
11.「お酒をちゃんぽんで飲むと酔いやすい?」
12.「お酒を割るもの、割り方で酔い方は変わる。よく酔うのは
A.水割り B.炭酸割り C.ロック <答えはB.>
13.「二日酔いの朝、しじみ汁を飲めばスッキリする?」
14.「お酒と一緒に食べれば、二日酔いを軽減してくれるたべものは?
A.玉子焼き B.枝豆 C.焼きそば D.から揚げ E.チーズ <答えはA.B.D.>
1.が間違いの理由
昔は浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が90分周期で切り替わるとされていた。しかし今では、睡眠のサイクルには個人差があり、その日の体調によっても変わることが明らかになったから。
2.が間違いの理由 栗原隆ウェルネスクリニック院長さんによると、
運動前のストレッチで筋肉や腱が緩みすぎるとクッション性がなくなりケガしやすくなる。筋肉や腱の収縮性・クッションの役割で衝撃を吸収している。ストレッチをやりすぎると伸びきった状態で固まってしまうので衝撃を吸収しにくくなるので、ケガをしやすくなる。ストレッチは運動後に行って筋肉に溜まっている疲労物質を流れやすくする。
3.が間違いの理由
1970年頃、厚生労働省が「健康のために1日20分以上の運動が必要」と言った。1990年のエアロビクス運動の流行の頃から、脂肪が燃えるのに20分以上の運動が必要という誤解が広がった。運動の開始直後から脂肪は燃焼する。5分10分の単位での運動でも良い。
4.が間違いの理由 深作眼科院長・深作秀春先生によると
スマホなどの近くばかりを見ていると常に目の筋肉が緊張した状態で疲れてしまう。遠くを見ると緊張がほぐれて楽になる。悪いわけではないが、疲れていたのが楽になっただけで、目そのものが良くなる訳ではない。
5.が間違いの理由
可視光線の内、綠色の波長の光は網膜にとって心地良い。リラックスする効果はあるが、視力が良くなるわけではない。
6.が間違いの理由
暗いところでは、光を多く入れようとして瞳孔が大きく開く。すると近くが見えにくくなる。見えづらくなった近くを一生懸命見るからその筋肉が緊張し疲れるので目が悪くなったと誤解する。視力が悪くなる訳ではない。
7.が間違いの理由
1986年に厚生労働省が「健康づくりのための食生活指針」に「1日に30食品を目標に」と書いたが、それを守るとカロリーオーバーになって肥満・生活習慣病ななる畏れがあることがわかり、現在では、15品目程度で良いと言われている。
8.が間違いの理由
今は玉子は1日に5個食べてもOKとされている。玉子を1日に2個以上食べるとコレストロール値が上昇すると言われていたが、血中のコレストロール値は食べたものの影響を受けないことが分かってきた。
9.が間違いの理由
甘いものを食べると反って疲れる。甘いものを食べると血糖値が上がる。これを下げるためにエネルギーを使うために余計に疲れる。
10.が間違いの理由
牛乳を飲むと胃に膜が張られアルコールの吸収が遅くなるので酔いにくくなる、と言われてきたが、胃に膜が張られることもあるが、すぐにはがれてしまうことが分かっており、しかもアルコールは胃ではなく、腸で吸収されるので、胃に膜が出来ても意味がない。
11.が間違いの理由 小田原銀座クリニック理事長・岡村信良先生によると
アルコール量が同じならチャンポンにしても酔いは同じ。チャンポンではアルコールを取り過ぎることがある。いつも吞むお酒では自分で酔う目安を知っている。例えば自分はビール中ジョッキ3杯が限度であるというように。チャンポンにすると、酔う目安量が分からなくなり、普段より飲み過ぎてしまうことがある。チャンポンにすると飲み過ぎてしまう可能性があることは知っておくと良いだろう
12.炭酸割りがよく酔う理由
ウイスキー、焼酎、梅酒など割って飲むことがある。炭酸ソーダ中の二酸化炭素が血管を刺激し拡張するため血流が良くなる。酔う物質が脳に早く到達するので、酔いやすくなる。
13.が間違いの理由
シジミ汁はお酒と一緒に飲まないと効果はない。二日酔いは、腸で吸収されたアルコールが肝臓に送られて、アセトアルデヒドに分解される。肝臓はこれをさらに害の少ない酢酸に変え、酢酸が血管に入り身体中を巡る。お酒を飲み過ぎると肝臓がアセトアルデヒドを酢酸に分解しきれないでそのまま身体中を巡り脳に入り、頭痛や吐き気を引き起こす。これが二日酔い。シジミに含まれるオルヒチンは肝臓でのアセトアルデヒドの分解を高めるが、アセトアルデヒドが血液中を巡っている時に飲んでも手遅れである。
14.二日酔いを軽減してくれるたべものは?
A.玉子焼き B.枝豆 D.から揚げ
玉子のL-シュテインがアルコールを分解する酵素を活性化する作用がある。
枝豆はメチオミンがアルコールの分解を促進し肝臓の負担を軽くする。
唐揚げの油がアルコールの吸収を遅くする。
焼きそばは塩分が多いので脱水症状になりやすい。
チーズは食べ過ぎると頭痛を起こすチラミンを含む。食べ過ぎを避けたい。
その他、キャベツ、ナッツ、タコ、トマト、などは二日酔い防止になる。
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